アル中病棟 失踪日記 2

前作　「失踪日記」の中のアル中病棟編の続編です

失踪日記がヒットした後　便乗本が乱発されたんで
警戒して買ったんですがすごく面白かったです
8年がかりで描いたと言うだけあって画も前作以上に力が入ってました

花輪さんの「刑務所の中」みたいなカタギの人間が普段
知ることができない世界をのぞき見る楽しさと
前作のアル中病棟に出てきたキャラも掘り下げられててw
読み終わるのが勿体無いくらいでした

あと　とり・みきさんが背景を一部手伝ったと後書きの対談にありますが
個人的予想として80%位の確率で深大寺のシーンだと思いますね
内容とは関係ないですけどw・・・

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絵を描く仕事をしている人間としては、いつかは加齢や病気で
手が思うように動かなくなる事に対する恐怖が常にあるんだけど、
アル中だった吾妻さんが（時間はかかったのかもしれないけど）
今でもこれほど描けるというのは、すごく勇気をもらえた。

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失踪〜アル中の間の吾妻作品は凄かった。ほのぼのした話を描いていても、
足元にぽっかり大穴が空いている様な虚脱感。
失踪日記（1）の途中から、急に憑き物が落ちたように虚無感が無くなる。
死のフチから戻ってこられたのだとお祝いしたいのと同時に、あの無二の
凄みはもう見られないのかと思うと少し残念でもある。不謹慎な話だが、
創作というのは奥深く、恐ろしいものだなあと改めて感じた次第。

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