一歩 THE ファイナル
度重なる激闘により脳に回復不能となるほどのダメージが蓄積しており、
恋人・間柴 久美の説得もあって遂に引退を決意した一歩は
かつての自分の活躍を語り部として釣り船屋の客に聞かせる生活を送っていた。
宮田 一郎が世界チャンプに成る試合を見た一歩は、
自分の中にボクサーとしての情熱が蘇ってくるのを感じた。
ライセンス発行を渋る体育協会を説得し、一歩はプロボクサーとして復帰。
しかしローカルな小試合での復帰戦を目指していたところへ、
唐突に宮田一郎とのエキシビションマッチが申し込まれる
宮田の渾身のカウンターがクリーンヒットし、一歩はマットにダウンする。
朦朧とする意識の中でその脳裏に蘇ったのは、かつて困難に立ち向かう意志の大切さを一歩に説いた亡き鴨川 源二の言葉だった。
ハードトレーニングの成果と不屈の精神力、宮田一郎が左拳を骨折するアクシデントにより、
試合は乱戦に突入する。
最終第10ラウンド、一歩の渾身の新型デンプシーロールが炸裂し、宮田はマットにダウンする。
一歩が優勢になると、試合終了のゴングが鳴り響いた。
試合は2-1の判定で一歩が勝利し、有終の美を飾った。
もう、これでOK
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