キャンサーのデスマスク。地上の平和のために戦う聖闘士ながら、禍々しいコードネームを持つ。本名不明。
彼も当然、私闘を禁じられた聖闘士であり、聖域の命令で、地上の平和のために殺害任務を遂行してきた。
彼が派遣される任務は、一族、村、地域、組織皆殺しの任務が多く、殺害対象には当然幼い子供も含まれた。
また彼の守る巨蟹宮は、成仏できない多数の人面が浮かび上がるが、その怨念が強ければ強いほど、冥界波も強大になった。
彼の放つ積尸気冥界波は、聖闘士の中で唯一魂に直接攻撃が出来る技で、一対一の場合は黄金聖闘士も防御不能。
サガが彼を童虎暗殺に向かわせたのも、デスマスクなら確実に倒せると考えたからで、ムウが来なければ任務は達成されていただろう。
また聖域ではムウに次ぐテレキネシスの使い手で、地球の裏側の人間を攻撃することも出来る。
アテナの聖闘士として大量殺人を行ってきたデスマスクは、サガの唱える『力こそ正義』の信念を信じたのは当然の成り行きと言えた。
サガの乱で蟹座の聖衣が脱げたのは、たまたま紫龍と共に黄泉比良坂に落ちていたアテナによるもので、クロウの兄弟(烏)と一緒。
デスマスクの行動原理はあくまでも正義のための力であり、彼は決して、紫龍が思ったような悪の聖闘士ではなかった。
ハーデス復活の際は、彼も自らの死によって、今まで蓄積された怨念が消え去っていたため、強力な冥界波は出せなくなっていた。
地上軍最強の黄金聖闘士が、ラダマンティスに屈辱的な命乞いをすることで、冥王軍を油断させることこそが、彼の任務だった。
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